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| No.00028 やっぱ炭火！ |
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2011.12.２４
日本では炭火焼と看板に書いてあるとちょっと気を惹かれますよね。やっぱり焼肉にしたって焼き魚にしたって炭火で焼くと本当においしいですもんね。日本には色々な種類の炭があるようですが、ここフィリピンでもっとも有名な炭はココナッツの硬い殻を素材にしたものです。もともと香りのいい果物みたいなものですから、当然この炭を使って焼肉やホルモン焼きを食べるとすっごくおいしいです。私は結構胃が丈夫なせいか、道端で売っているバーベキューなんかを勝って食べますが、これもこの炭を使って焼いているのでおいしいです。フィリピンでは炭を使う料理は高級な部類の料理ではないようです。どちらかというと炭火を使って料理するような店は庶民の食べ物という感覚があるようです。
このココナッツの炭はどこにでも売っているので手に入れるのはすごく簡単です。マニラ市内でも一般家庭で使っている人はまだまだ多いと思います。欠点といえば、薄いのであまり長い時間は持たないということくらいだと思います。私も焼肉をしていて、気がつくともう炭が燃え尽きてしまった、何てことが何度もありました。墨だけではなく、ココナッツの殻を生のまま焼くとすごく香りのいい煙がもくもくと上がります。私はこの煙を使ってベーコンなどもたまに作りますが、これもとてもおいしいです。
話を炭に戻しますが、フィリピンはやはり何と言っても木の多い国です。ましてやこのココナッツという植物は非常に人間の生活に役に立ちます。私の家にはこのココナッツが約７０本生えているのですが、燃やすものに困ったことはありません。とにかく次から次えと葉が生えてきて、その葉の軸の部分が硬い繊維質の木のようになります。これを使ってたまに料理をするとガスの節約にもなるしすごく重宝しています。よく考えてみると私の家の近所の人たちの殆どはガスを使っていません。薪を山から拾ってきてそれで料理をしているようです。ガスが買えないからという理由だけではありません。まだまだガスを買う必要が無いようです。なぜなら彼らがこのココナッツの葉の軸や山に落ちている木を拾わなくなったらやっぱり山や土地は荒れてしまうだろうし、人間にとっては拾ってきた薪が燃料となって得をするというこのバランスがまだ保たれていることが理由になっていると思います。ココナッツや木が減ってくれば当然彼らもガスを買って料理をしなければならないのでしょうが、私の見た限りその日が来るのはまだまだ先のようです。
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