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No.00049 アンポンですか? |
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2012.03.14
フィリピンでは堕胎手術は違法行為です。それに付け加えて政府がエイズ予防のためにコンドームといったような避妊器具を無料で配布したりすると、カトリック教会がそれについて大統領に抗議するといったような性的な問題がかなり根深く存在しています。このため堕胎を誘発するようないかがわしい違法の薬が高額で出回ってみたり、生まれたばかりの嬰児を捨ててしまう等という問題も後を絶ちません。ただ悪いことばかりではなく、生まれてきた子供を子供のできない親戚夫婦に養子にしてもらうというケースなどもたまに耳に入ってきます。この養子をフィリピン語でAMPON(アンポン)と言います。フィリピンではこのアンポンを隠すことなく公にして生活しているのと、恐らくこのアンポンの件数が多いために、養子にする親の方も養子にしてもらった子供の方も余りわだかまりなく生活を送ることができているような雰囲気を感じさせられます。テレビ番組などで
「私はアンポンです」
などと、10代の子供達がなんのわだかまりもなく話していることがあります。日本でこのような話をするとやはりまだ障害があるのか、どうしてもひそひそばなしになってしまっているような気がします。
以前ミンドロ島に住んでいたとき近所の若いフィリピン人の男の人が5歳くらいの金髪の少女の手を引いて歩いているのを見かけました。
「誰の子供なの?」
と気軽に尋ねたところアンポンだと答えました。いろいろ話を聞いてみたところ、ミンドロ島のプエルト・ガレラは当時白人の観光客が多く、この白人を相手に娼婦がはびこってしまい、彼等の間にできた子供が島の教会に置き去りにされていると言うことでした。教会の牧師もあまりの多さに困ってしまい、子供をほしがっている夫婦などに面倒を見てもらうと言うような状況になっていたようです。ただこのときも感じたのですが、この男性もアンポンについて何のわだかまりも感じていなかったようです。こういったことについてのフィリピン人の国民性はなんとなく日本人にはない朗らかさを感じさせられます。
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