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No.00012
水問題


2011.12.10
 私の住んでいるシキホール島には約標高400mのバンディラ山沿いう山がそびえ立っています。それ程高くはない山ですが、島民に真水を供給するには十分な大きさだと思うのですが、水に困っている人はかなり多くいます。私の住んでいる地区も例外ではありません。私がここに移住した2006年にはまだ水を供給するための設備はまったくと言っていいほど整っていませんでした。2009年に初めてこの地区で政府の資金によって井戸が掘られ水が供給されるようになりました。それまでは皆湧き水を汲みに行っていました。学校が終わった子供達が一輪車を押して水を汲みに行くのを見ているとなんともいえない不思議な気持ちにさせられたものです。
「なぜ井戸をもっとほらないんだ?」
と皆さんも思うのではないでしょうか。事実井戸を掘っている人も中にはいますが、水量が乏しいのと井戸を掘る料金が高いことが理由で井戸を掘るのを避けている人が殆どです。たとえお金をかけ程度を掘ったとしても水が出ないのでは意味がありません。私の知り合いは井戸を5本も掘りましたが未だにいい水脈に当たらず全部無駄骨になっています。私のように井戸を掘ってもらって一度で推量のある水源に当たるのは珍しいようです。
 この地区には約500軒民家があります。水の供給が始まった頃は皆様子見ですぐに加入するといった人は少なかったのですが、今ではかなりの民家が加入しています。しかしやはり水量が少ないないのとあまりにも加入者が多くなったせいで現在は1日おきの供給になってしまいました。中には加入を取り消す人も出てきました。皆さんは水のない生活を考えたことがないと思いますが、海外に住んでみるとこの問題がかなり重要なことだと言う事に気づくと思います。私もこちらにきて初めて雨でシャワーをしました(笑)。
 現在フィリピンでは2025年には水の供給状態がもっとひどくなると予測しています。現在は必要とする水を汲むのに1人に対して約1時間が、2025年には3時間かけて水を汲みにいくことになるという予測です。1日24時間中人間が起きているのは恐らく平均16時間でしょう。その時間の3時間を水汲みに費やしたとしたら、これはかなり厄介なことだと思いませんか?
 2010年は日照りと停電問題が重なり、この地区に住む住民は寝ずに水汲みをしていました。日本人の私にとっては
「なんてこった!」
なんですが、人々の顔を見ていると何てことないような顔をしています。問題って思うからそうなのであって、見方を変えればそれ程暗く考える必要のないことなのかもしれません。

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