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No.00055 公共事業で得? |
2012.05.01 現在私の家の前を走っている道路の拡張を行っています。5年ほど前から計画はあったのですが、やっと着工されました。10人くらいの労働者が体を使って一生懸命仕事をしています。彼らはいつも材料の節約を考えているようです。なぜならあまった建築資材を近所の人たちに売ってそのお金を毎日の飲み代にするわけです。近所の人たちも資材屋さんで直接買うよりも格安で手に入るので、この時とばかりセメント、鉄筋などの材料を労働者から買い込んでいます。ただ監督もこのことをよくわきまえているので、そんなに多量にはありません。私も今回は鉄筋を購入しました。1本だけですが、きつい仕事をしている彼等からお願いされて買わないわけには行かない心境になってしまいました。実際に資材屋で買うと800円くらいなのですが、その半額の400円で買うことができました。この日彼等はトゥバというココナッツの樹液からできるアルコールどの低いお酒を多量に買い込んで夕方から飲みふけっていました。 日本では考えられないことでしょうが、フィリピンではこのシステムは当たり前のことのようになっています。道路が整備されると何故か道路の両脇に建っている家々の玄関先がセメントできれいになってしまいます。要するに労働者は飲み代、近所の住民は資材のおこぼれで皆が得をするわけです。ほのぼのって感じですかね。 |
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