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No.00075
雲が流れていく


2013.10.26 8:30AM
「遠い国の島へ移住して、毎日何をして過ごそうか?」
なんていう疑問を抱いている人も少なくないと思います。定年を迎えて、これまでの仕事だった毎日がガラッと180度変わってしまうのですから仕方ないことかもしれません。事実、私の両親がこの氏まで1年間を過ごしたときの感想が「まだ仕事がしたい」「暇で仕方ない」でした。シキホールの殆ど島民は生まれてから歳をとるまでまともな職にありついたことがありません。暇なことを暇と実感していない人が殆どだと思います。だからと言って何もしていないわけではありません。海に行ってウニを拾ったり、山へ行って畑を耕してみたり、薪を拾い集めたりと、人それぞれ自分でスケジュールを作って身体を動かしています。会社で働く日本人と違う点は、強制されていないということではないでしょうか? 日本人の場合、強制されることに慣れすぎてしまって、何かをしようとするときの自己発想能力が低下してしまっているのかもしれません。
 上の写真は女房作、アンパンマン改め「ココナッツマン」。もう一つは私のお手製「非応接セット」。自分で作ったので座りにくいから応接セットとは言いにくいんです。(笑) 私が言いたいのは何かをしなければならないということではなく、そんなものあまりにも暇だと自然と頭に浮かんでくると言うことです。頭に浮かんだことを何気なく行動に移しているうちに、時間はあっと言う間に過ぎていってしまいます。ましてやもう強制される社会から開放されたのですから、まずはゆっくりと流れて行く時間をしみじみと感じてみるのもいいことかも知れません。
 私の友人がたまに我家へ足を運んできます。
「雲が流れていくんだよ」
2年前に完成した家の庭の手入れをする合間に、テラスで遠く海を眺めながらコーヒーを飲むんだそうです。ふと空に目をやると手に獲れるような高さを雲が流れていく。
 忘れてしまった当たり前のことを再び感じ取ってみる。これを暇という低レベルな言葉で片付けてしまうのはあまりにも虚しいのではないでしょうか。
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