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No.00079 漁師の面白体験談2 |
2013.10.30 08:00AM 彼の本業は大工ですが、本業の大工の仕事がない時は海へ漁に出かけます。彼の漁の方法は魚網をし掛けて魚がかかるのを待つ間に釣り針で普通の釣りをする漁です。この場合漁の目的は魚を販売して現金にすることです。この漁とは違って、自分のおかずだけを獲ってくる時は水中銃を使うことがあります。写真の獲物はその水中銃でしとめた魚です。マムサと呼ばれる鯵のような魚で、島民の間でも高級魚のひとつとして知られています。刺身にするとぷりぷりした歯ごたえでとても美味なんです。彼は小さい頃から海が好きでよく友達と魚を釣りに出かけていたようです。彼の話してくれた小さい頃の出来事を書いておきましょう。 彼ともう1人の同年代の子供が自分たちで釣りの仕掛けを作ります。約100個の釣り針を一本の釣り糸に結び付けます。その作業だけでも大変なことです。仕掛けが出来上がると早速海に出かけて行きます。バンカボートと呼ばれる小さな船が彼ら2人の漁船です。ある程度沖まで出て作った仕掛けをゆっくり流していきます。するとあっという間に魚が食いつきます。小ぶりのかつおのような魚が大量に食いつくのですが、ここからが問題です。仕掛けにかかった魚をイルカが狙いをつけて食べてしまいます。仕掛けを一気に上げてしまうと船の上でぐちゃぐちゃになって使い物にならなくなってしまうので、一匹一匹順番に針から外していかなければなりません。イルカと競争するわけです。結局かかった魚の大半はいるかのお腹の中に納まってしまうようです。このイルカ、凄くいたずら好きで、子供たちが船から足を海に投げ出していると、船底の方から見えないようにゆっくり上がってきて足をつつくんです。本当に頭にきますよ。 私たちではとても体験できないようなことを彼らはたくさん経験しているようです。でもなぜかイルカにいたずらはしないみたいです。フィリピンの漁師たちの間ではイルカが来ると大漁を意味しているようです。 |
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