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No.00091
続報・風人30号
2013.11.11 08:00AM
 フィリピンレイテ島のタクロバン市というと聞いた事がない方が殆どでしょうが、アメリカ軍のマッカーサー元帥がフィリピンに再上陸した場所と言うと身近に感じるのではないでしょうか。今回上陸したのは人間のような生易しいものではなく、国際名台風ハイエン(台風30号)、フィリピン名タイフーン・ヨランダと名付けられたフィリピンの歴史上もっとも悲惨な災害でした。上の写真は台風が通り過ぎた後のタクロバン市です。まるで空爆を受けたようなこの写真は、台風の壮絶さを生々と見せ付けています。このほかにもテレビで報道された小学校は避難場所に指定されていたにもかかわらず避難者もろとも高波に飲まれ、多数の犠牲者を出しました。台風の襲来中にテレビ局のリポーターがその中継をしている間、あっという間に町中の水かさが増し、中継が不可能になるというようなことも起きたようです。それだけならまだしも、リポーターが待機していたホテルで火災が発生。その後の中継は全く中止となったようです。それでもカメラマンは必死にホテルの外の様子を中継しました。雨はほぼ地面と平行に殴りつけ、トタン屋根や軽い物は飛び交い、冷蔵庫や自動車は濁流に浮いて流れて行きました。台風が去った後、遺体を板に載せ引き摺って歩く家族、親とはぐれそれでも生き延びた幼い兄弟、息子の遺体の前で泣き崩れる父親、何をしていいか分からないとうな垂れる主婦、目を覆う光景ばかりです。しかし災害の恐ろしさはこの破壊だけにとどまりません。救援物資の遅れでお腹を空かせた被害者達が暴動行為を起こしています。デパートや食料品店を狙って無差別に食料を奪っています。ある住民は真昼の暑さに日陰もなく丸3日間飲まず食わずで過ごしたとテレビのインタビューに答えていました。政府は地元警察の行動を促していますが、この状況で警察など動いても全くの無駄。かえって火に油を注いでしまうのではないでしょうか。増してや被害を受けた地域が広く、また海によって隔たれているために救援活動がままならないようです。このままで行くと2次災害どころか病気などの3次災害まで引き起こす可能性が高いと考えられます。一刻も早く被害者へのすみやかな救援活動が行われる事を祈ります。
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