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| No.00053 マカプノ |
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| 2012.04.09 世間一般の人はココナッツと言うと全て同じ物だと考えていると思いますが、実はそうではありません。下の写真にあるココナッツの実はマカプノという種類のココナッツの木になるちょっと風変わりな実です。義理の母の話によるとフィリピン人でさえこの実を食べたことのない人が多いということです。普通のココナッツの実は若いうちに穫ると、中にココナッツジュースが入っていますが、このマカプノの実にはジュースではなく、エイリアンの唾液のような粘りのある液体が入っています。白い果肉の部分も普通のココナッツの３倍以上もあって、食べ甲斐のあるココナッツです。 以前義理の母がミンダナオのジェネラル・サントスから内緒で持ってきて植えたマカプノの木が実をつけました。彼女の話だとこれが本当のフィリピンアイスクリームだそうです。彼女が小さかった冷蔵庫もなかった時代、削ったマカプノの実に砂糖を加えて練り上げ、暖かいアイスクリーム（？）を食べていたんだそうです。我が家では今回このマカプノの実にコンデンスミルクを混ぜて冷やしてみることにしました。ちょっと味見してみましたが、凄くこくのあるアイスクリームです。みなさんももしこのマカプノアイスクリームに遭遇することが出来たら是非試してみてください。 ココナッツと言えば実の種類だけではなく、その木の高さによっても種類訳することが出来ます。一般に植えられているのを普通の高さだとすると、３ｍくらいの高さにしか成長しないドワーフというものがあります。このドワーフはあまり実が大きくないので、トゥバと呼ばれるココナッツワインを収穫するのに植えられているようです。最近ではフィリピンに移住する外国人が多くなってきて、このドワーフを観賞用に植えている人も多いようです。もう一つスーパードワーフ（木の名前を知らないので私がつけました）と言うのがあります。この木は背が低いうちから実を持ちます。実が地面にくっつくくらいだそうです。実は私の家の庭にも数本植えてあるのですが、この木に関しては、家のすぐそばに植えるようにとアドバイスされました。木に登らなくても収穫できるので盗まれてしまう可能性が高いそうです。皆さんはココナッツの実くらいとお考えかもしれませんが、やはり盗まれると言うのは気持ちのいいものではありません。マカプノも同じようにこの木を植えたことを近所の人にいうなと言うくらい盗まれてしまうものだそうです。私の義理の母と同世代のフィリピン人にとってはマカプノの実を盗まれると言うことは冷蔵庫からアイスクリームを盗まれるのと同じことなのかもしれません。（笑） |
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