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No.00030
漁師の面白体験談1
2011.12.25
 以前ミンドロ島のプエルト・ガレラというところに3ヶ月間だけすんでいたことがあります。プエルト・ガレラは観光地で結構有名な場所なので、外国人のあまり来ない、町外れのバリーテビーチという海辺に小さなコテージを借りました。当時は1ヶ月2,000 ペソで借りられました。海が目の前で、白浜だし、市場にも近いし文句のつけようのない格好の隠れ場所のようでした。
 そこの近所に釣りの上手なおじさんがいて、ある日その人が一人の漁師を私達に紹介してくれました。その漁師は以前南シナ海で雇われ漁師をしていたそうです。大きな船に小さなボートを積んでイカやマグロなどを釣っていたそうです。そのときのことを詳しく話してくれました。
「毎日決められた時間にある程度の距離をおいて2人の漁師を乗せた小さいボートをぽつりぽつりと海の上に置いて行くのさ。昼は当然暑いから夕方くらいの時間かな。まずはイカ釣りから始めるのさ。ボートには小さい投光機がついていて、その光に吸い寄せられるようにボートの下はイカでいっぱいになるんだ。イカが集まってくると当然そのイカを目当てにマグロなんかが集まってくるのさ。マグロが来るとそれが簡単に分かるのさ。今まで投光機で照らされて白く光ってたイカが急に真っ黒になるんだ。他の魚が来たせいでいかが緊張して体の色が変わるのさ。そしたら大忙しさ。釣ったイカを針につけて投げ込むんだ。ボートには太目の釣り糸が用意されてるんでそれを使うんだが、投げ込んだ後その糸から離れなきゃだめなんだ。何でかって? マグロが針にかかると一気にもぐり始めるからさ。当然糸が暴れて危ないだろ。糸を手なんかで持ったりしたらそれこそ指なんてなくなるからな。マグロは海底向けてもぐっていくけど、最後は頭を海底にぶつけてお陀仏って分けさ。決まった時間になる母船が迎えに来るのさ。全部歩合制なんだ。釣れた魚の重さを量って1kg単位で料金を払ってもらえるのさ。釣れなきゃ金にはならない。みながんばるわけさ。中にはいなくなるやつもいるんだ。母船が迎えに行ってもボートはいっこうに見つからない。当たり前さ。そりゃあ中にはお起きのもいるし運が悪けりゃ船ごと海に引っ張られる事だってあるさ。命がけってことだあな。」
 漁師のおじさんはこの話しをしてくれたときある程度お金をためたらしく、そのお金で買った長さ15mくらいのボートに私達夫婦を乗せてくれました。私達をシュノーケリングだけで見れるテーブルサンゴのあるポイントまで連れて行ってくれました。私だけ潜って、女房は船から釣り糸をたらしました。海中で釣り糸の先を見ると100匹くらいの様々な種類、様々な大きさの魚が大きなボールのようになっていたのが印象的でした。

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