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No.00076
小袋経済
2013.10.27 08:00AM
 フィリピンに移住するなら当然デパート、マーケットへ足を運ぶことになるでしょう。日常必需品を買うためにスーパーマーケットの中を一回りして見ると、小袋に入れられた商品が多いことに気が付きます。シャンプー、リンス、石鹸、洗濯洗剤、ケチャップ、醤油、コーヒー、何から何まで小袋で売られています。日本では携帯に便意なのでこのような形で売られていることはありますが、フィリピンでは、商品を販売するほうの会社の深い意図が込められています。
 マニラ近郊での国で定められた1日の最低賃金は400〜500ペソ(約800円〜1000円)。これはあくまでも国が定めているもので、実際には実行されていないようです。平均すると300ペソ(約600円)がいいところではないでしょうか。ビサヤ・ミンダナオ地方においてはそれ以下だと考えて間違いありません。例を挙げると、シキホール島で大工の一日の日当は200ペソ前後です。この給料の中から100ペソもするシャンプーを買う馬鹿がいるでしょうか?いるわけがありません。製造会社側は売れない商品を作るわけにはいかないので、売るためにはどうしたらいいかを考えることになります。そこで、低賃金の一般市民にでも手が出るように商品を小袋に分けて販売するわけです。しかし、この小袋売りと言うのが、逆にフィリピン人の首を絞めているような気もします。多量に買うよりも、少量を買う方が品物の販売価格が上がるのは何処の国をとっても同じことです。フィリピン人は、この小袋を買うことによって商品を約2倍の値段で買っていると言っても過言ではありません。
 薄いアルミニウムの上にビニールのようなもので装飾されたこの小袋は、ごみとして燃やすとその表面の装飾は燃えてなくなりますが、アルミニウム自体は残ります。外国資本の会社が躍起になって商品を売ろうとすればするほどフィリピンの自然にも悪影響を及ぼします。ネスレ、デルモンテ、P&G、どの会社も自国では環境破壊に対して敏感ですが、フィリピン人が環境破壊に気が付くまでは知らぬ振りをしていくのでしょうか?買う方が悪いのだと言われてしまえばそれまでかもしれませんが、作るほうに責任が発生するのが昨今の思想の流れです。今のうちに対策を練っておかないと儲けた利益が水の泡となって消えていく時が来るのは目に見えています。フィリピンの小袋経済からの脱出はいったい何時になることやら…。
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